三井物産株式会社は産業のデジタル化を加速させる米国シリコンバレーの投資ファンドG2VP, LLC(以下「G2VP社」)に出資参画しました。
G2VPは、米国の老舗ベンチャーキャピタルKleiner Perkins Caufield & Byers(※)のシニアパートナーの4名がスピンアウトして設立された投資ファンドです。5月30日、同ファンドは最大規模の出資者となる三井物産のほか、自動車、エネルギー、機械、電力分野などの世界有数の事業会社から総額約3.5億ドルの募集を完了しました。
G2VPは、交通や製造業、エネルギー、農業、物流などの既存産業がデジタル化により飛躍的に成長するためのビジネスモデル・サービス・技術を提供する企業を対象に投資活動を行っていきます。既に、オンラインの中古車マーケットプレイスを運営する米SHIFT社や、通勤に特化したライドシェアサービスを提供する米国SCOOP社、自動飛行可能な産業用ドローンを開発する米国Kespry社に投資しています。
三井物産は2017年5月に発表した新中期経営計画「Driving Value Creation」で、「新たな価値の持続的創造」を在り姿とし、人工知能・Internet of Thingsなどの最新技術を活用したDigital Transformation(DT)活動をイノベーション機能強化のための重要施策と位置付けています。
今後、G2VPの有する投資手法・ネットワークを活用して、三井物産グループが世界中に保有する幅広い産業の事業資産やパートナー・重要顧客のDigital Transformationを引き続き推進すると共に、デジタル技術を活用した新規事業創出・ビジネスモデルの変革に挑戦していきます。
G2VP概要
正式名称 | G2VP, LLC |
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設立 | 2017年4月24日 |
拠点 | 米国カリフォルニア州 |
投資対象 | 既存産業がデジタル化により飛躍的に成長するためのビジネスモデル・サービス・技術を提供する企業 |
(※)Kleiner Perkins Caufield & Byersは1972年創業のシリコンバレーのトップベンチャーキャピタルの1社。創業以来30以上のファンドを組成し、300社以上のICT関連企業(Amazon社、Google社、Twitter社、Uber社、Facebook社など)へ出資を行ってきた実績を有する。
