三井物産株式会社がMOEX North America LLC(三井物産子会社である三井石油開発株式会社の100%孫会社、以下:MOEX NA社)を通じて20%権益を保有する米国メキシコ湾沖合のKaikiasプロジェクト(オペレーター:Shell Offshore Inc.以下:シェル社。英蘭エネルギー大手Royal Dutch Shell plcの孫会社。80%権益保有)は、今般計画に先駆けて2018年5月29日に生産を開始しました。ピーク時には原油換算日量約4万バレルの生産量を見込んでいます。
シェル社は、MOEX NA社と協働して、坑井設計の統一化、効率的な掘削および仕上げ作業、また近隣鉱区においてシェル社が操業する既存Ursa海上生産設備へのつなぎ込みにより、コスト削減および開発ペースの加速化を達成し、既存Ursa海上生産設備の操業を中断することなく、同設備の改修およびKaikiasプロジェクトの生産に関する試運転をすべて完了しました。
Kaikiasプロジェクトの資源量は、開発段階におけるパイロットホール掘削により油層のさらなる広がりを確認したことで増加しました。三井物産は、オペレーターのシェル社とともに、MOEX NA社を通じて今後も安全と環境に十分に配慮のうえ、本プロジェクトの追加開発を推進していきます。
三井物産は、資源・エネルギー分野を引き続き中核分野の一つとしています。エネルギー上流事業は「良質な埋蔵量を低コストで持つこと」をテーマに、引き続き収益基盤の競争力強化を追求していきます。
