三井物産株式会社(本社:東京、以下:三井物産)と飯野海運株式会社(本社:東京)が共同で出資するJipro Shipping S.A.(本社:パナマ)は、現代尾浦造船(本社:韓国)にメタノール運搬船1隻を発注しました。
本船は、Methanex Corporation(本社:カナダ)の100%子会社であるWaterfront Shipping Company Limited(本社:カナダ)(*1)の用船に提供される予定です。本船はメタノールと重油をいずれも燃料として使用可能な二元燃料機関を搭載しており、従来の船舶と比較してメタノールを燃料として使用することで硫黄酸化物(SOx)および窒素酸化物(NOx)の排出量を大幅に削減することができます。また、国際海事機関(IMO)は2020年1月1日から新たにSOx排出規制(*2)の強化を決定しており、本船はメタノールを代替燃料として使用することで2020年の新SOx排出規制にも対応しています。三井物産はこれからも環境に配慮した先進的なビジネスに挑戦していきます。
(*1) Waterfront Shipping Company Limited:世界最大のメタノール生産・販売会社であるMethanex Corporationが100%出資し、北米、アジア太平洋、欧州、南米の主要国際市場において石油化学製品の輸送を担い安心、責任、信頼を追求する海運会社。
(*2) IMO(国際海事機関)が定めたMARPOL条約(船舶による海洋汚染防止のための国際条約)付属書VIにおいて、船舶が使用する燃料油中の硫黄分含有量を規制。排ガス中のSOx分は燃料油に含まれる硫黄分濃度に依存するため、一般海域と指定海域(Emission Control Area)で段階的に規制が強化されており、2020年以降一般海域における燃料油中の硫黄分の規制値(現行3.5%)を0.5%以下に削減するもの。
