国土の森林面積（めんせき）ベスト5は、ロシア、ブラジル、カナダ、アメリカ合衆国（がっしゅうこく）、中国です。この5つの国の森林面積（めんせき）を合わせると約（やく）40億（おく）ha（ヘクタール）。世界の森林の約（やく）半分以上（いじょう）になります。

また、国などの面積（めんせき）の内、森林面積（めんせき）の割合（わりあい）を「森林率（りつ）」といいます。森林率（りつ）は、どれだけ森が豊（ゆた）かかを示（しめ）す目安になります。先進国の中では第1位（い）がフィンランド（73．1％）、第2位（い）が日本（68．5％）、第3位（い）がスウェーデン（68．4％）です。

※森林率の数値は国連食糧農業機関の統計（2015年版）によるものです。

日本は、世界でも有数の森林大国なのです。

私（わたし）たちの身近には、木でできたものがたくさんあります。家の柱、机（つくえ）、いす、たんすなどの家具、紙などがそうです。
ではその材料（ざいりょう）となる木材（もくざい）はどこで作られているのでしょうか？

実は日本で使われている木材（もくざい）の70％以上（いじょう）は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、マレーシア、インドネシア、ロシア、ヨーロッパの国々から輸入（ゆにゅう）されたものです。国産（こくさん）材（ざい）は日本で使われている木材（もくざい）の30％にも満（み）たない状況（じょうきょう）です。

また、社会や人々の暮（く）らしの変化（へんか）によって、プラスチックや金属（きんぞく）を利用（りよう）した製品（せいひん）が多く使われるようになり、木材（もくざい）自体の需要（じゅよう）も減（へ）ってきています。

こうしたことから、日本の林業はとてもきびしい状況（じょうきょう）です。
日本の豊（ゆた）かな資源（しげん）である「森林」を維持（いじ）するためにも、国産（こくさん）材（ざい）を有効（ゆうこう）活用して、林業を活性（かっせい）化することが重要（じゅうよう）なのです。