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植物の養分と光の関係を調べよう

「植物が二酸化炭素にさんかたんそ吸収きゅうしゅうするようすを調べよう」で、植物は光合成こうごうせいにより二酸化炭素を吸収することがわかった。では、日光に当たって二酸化炭素を吸収した植物には養分ようぶんができているのか確かめてみよう。

もっと知りたい!! 「植物が二酸化炭素を吸収するようすを調べよう」

研究方法

日光に当てた葉と当てない葉をヨウえきを使った実験でくらべて、植物の葉に日光が当たると養分であるでんぷんができたのか調べてみよう。

ヨウ素液、エタノール、熱湯ねっとうを使う実験じっけんなので、かならず大人といっしょに行いましょう!

用意するもの

用意するもの
  • 植物の葉(ジャガイモ、ツルレイシ(ゴーヤー)、ヘチマ、アサガオ、あじさい、ひまわり、オシロイバナ、ゼラニウム など) ※わかくやわらかい葉がおすすめです
  • エタノール(エチルアルコール)
  • ヨウけいうがい薬またはヨードチンキ
  • 耐熱たいねつ容器ようきやビーカー(使わなくなった湯のみや耐熱コップ、ジャムの空きびんなどでOK)
  • 熱湯ねっとう(湯わかしポット)
  • 発泡はっぽうポリスチレンの容器ようき(カップめんなどの空き容器/ビーカーで湯せんができるサイズ)
  • トレイやバット(食品のプラスチックトレイなどでOK)
  • わりばし(ピンセット)
  • キッチンペーパー
  • あなあけパンチまたははさみ
  • じゃがいも、かたくり粉、パン、いたお米など、でんぷんをふくんだ食品
葉の準備
実験前日(葉の準備)

天気予報よほう確認かくにんし、朝から晴れる予報の日の前日に実験で使う植物の準備をします。日光のあたる葉と当たらない葉を用意するため、数まいの葉をアルミホイルでおおっておきます。できれば午前中に作業しておきましょう。

実験直前(ヨウ素液の準備)
実験直前(ヨウ素液の準備)

植物の葉の実験に必要なヨウ素液は使う直前に準備しましょう。ヨウ素液は、でんぷんを青むらさき色に変える性質があります。
市販しはんされているヨウ素系うがい薬(またはヨードチンキ)を水で10倍くらいにうすめます。じゃがいもの切り口やじゃがいものでんぷんで作られるかたくりなどに数てきたらしてみてください。もともとのヨウ素液の色とでんぷんに反応はんのうし、青むらさき色に変わることをたしかめます。反応が分かりづらい場合は、ヨウ素液をちょうどよいさに調整してください。
※古くなったものや準備してから時間がたったヨウ素液では、うまくでんぷんに反応しないことがあります。

  • ヨウえきは飲んではいけません。ヨウ素液をつけた食べ物も食べられません。
  • 確認用に使ったかたくり粉やパンは、食べずに「もえるゴミ」としてすててください。

調べてみよう

調べてみよう

  1. 晴れた日に実験を行ないます。昼すぎくらいに、前日から日光に当てておいた葉と、日光を当てていない葉を採取さいしゅします。日光に当てておいた葉には、穴あけパンチなどで穴をあけたり切れこみを入れておくと、日光を当てていない葉と見分けやすくなります。できれば、当日の朝にも葉を採取して実験してみましょう。
  2. 葉の脱色だっしょくをします。まずは、用意した葉を3~5分くらい熱湯につけます。しっかりねつを通しておきましょう。
  • 熱湯を使うときはやけどしないよう注意しましょう!
  1. 耐熱の容器やビーカーにエタノールと葉を入れ、熱湯を入れた発泡ポリスチレンの容器で湯せんします。湯せんのお湯がさめてしまったら、熱いものに入れかえましょう。エタノールが緑色になり葉の色がけたら、わりばしを使って葉を引き上げます。葉の種類しゅるいによって、エタノールにつける時間を調整してみてください。つけている時間が長すぎると、葉がパリパリになり、くずれやすくなります。
  • エタノールは飲んではいけません。もし、目や口の中にエタノールが入った場合には、きれいな水でよくあらい流してください。
  • エタノールは引火性いんかせいです。エタノールを入れた容器ようきは直せつ火にかけてはいけません。エタノールに火がつくきけんがあります。エタノールを湯せんするときは換気かんきのよいところで行いましょう。
  1. 色が抜けた葉を水につけてやわらかくします。葉の水気はキッチンペーパーでそっとすいとっておきましょう。脱色した葉はやぶれやすいので、ていねいにあつかってください。
  2. トレイやバットに脱色した葉をのせ、ヨウ素液をかけます。でんぷん反応があるか観察し、結果をくらべてみましょう。でんぷん反応の色が出るのに10~20分ほどかかる場合があるので、反応が出るまでしばらく待ってみましょう。
植物は日光によく当たっている葉っぱほど、たくさん養分をつくっているのがわかったかな? 樹木は草花にくらべると、長い年月をかけてたくさんの二酸化炭素を取り込むことができ、養分はセルロースという物質となって幹や根っこにたくわえられる。森林が地球温暖化をふせぐといわれる理由はここにあるのさ。 樹木は大きく育ったあとよりも、成長していくときのほうが、たくさん光合成をして、より多くの二酸化炭素を吸収することができるぞ。だから成長した木は伐って木材として使用し、新しく木を植えるという林業のサイクルが重要なのだ!

もっと知りたい!! 「なぜ間伐が大事なの?」

まとめのヒント

光合成でつくられた養分によって、植物は成長します。「ふ」の入った葉や日光を当てる時間を変えた葉、前日がくもりや雨だったとき、採取してから時間のたった葉など、条件じょうけんを変えて実験をしてみると、よりくわしく成長のしくみが分かるかもしれません。「植物が二酸化炭素を吸収するようすを調べよう」と組み合わせて調べてみてください。
実験では、葉を脱色する前、脱色した後、ヨウ素液をかけた後で、それぞれ写真をとって記録しておきましょう。あとから変化を確認かくにんでき、まとめやすくなりますよ。

自由研究ノートでまとめてみよう!!

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