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Gate 3 Medium-term Management Plan

Strategic Focus

前中期経営計画で推し進めた成長戦略を通じて、今後の成長が著しい分野、かつ当社の総合力が活かせる分野をStrategic Focusとして特定しました。
中長期的には当社の収益基盤を支える事業へと育てていきます。

Energy Solutions エネルギーソリュ―ション Energy Solutions エネルギーソリュ―ション

従来からの強みであるLNG開発・発電事業を中心としたプラットフォームを基盤に、スマートエネルギーサービスや温暖化抑制に資する事業を進めます。

今後エネルギー需要は世界的な人口増大・経済成長に伴い長期的に増加していくと思われますが、気候変動問題への社会的関心が高まったことにより、従来は連動していたGDPとCO₂排出量の相関が乖離し、新たな事業機会が生まれています。当社は気候変動問題に対応し、中長期的な成長が見込まれる事業の取り組みを拡大・加速していきます。

認識すべきメガトレンド 認識すべきメガトレンド

気候変動対策

当社は総合商社として初めて、2050年のNet-Zero Emissionを掲げ、以下3つの領域からその達成を目指します。また、既存事業のリスク評価や新規投資判断に社内カーボンプライシング制度を導入することとしました。

1. Reduction

資源・発電資産ポートフォリオ良質化による当社排出量削減

2. Transition

世界の環境負荷低減に中期的に貢献するLNG事業等による燃料転換促進

3. Opportunity

エネルギーソリューション領域等の気候変動対応を機会とする事業拡大を通じた削減貢献

Opportunityとしてのエネルギーソリューション領域

当社は2020年4月から新たにエネルギーソリューション本部を設立し、主に以下の事業領域から、低炭素・脱炭素社会の実現をリードします。

電力New Downstream(分散電源、エネマネ、小売)

複数(電力・ガス小売、太陽光・蓄電池、エネルギー調達・省エネコンサル等)のエネルギー関連事業と電力トレーディングをつなげた取り組みを推進し、ワンストップで需要家にサービスを提供することを目指しています。

米国ForeFront社の分散型太陽光発電

米国ForeFront社の分散型太陽光発電

次世代燃料(バイオエタノール、バイオジェット燃料)

技術革新・製造コスト低減・各地域のインセンティブ等を睨みつつバイオエタノール・バイオジェット等の次世代燃料の導入を加速します。ガソリン需要の伸長が見込まれる中国・インドなどで次世代エタノールの商業化を目指します。

Lanza Tech社のバイオジェット燃料プラント

Lanza Tech社のバイオジェット燃料プラント

水素・カーボンマネジメント(水素、排出権)

短中期的には政府による支援制度が先行する地産地消案件を追求し、長期的には大規模輸送サプライチェーンの構築を目指します。また、競争力ある排出権案件、CCUS案件を推進します。

ブルネイの水素化プラント

ブルネイの水素化プラント

Healthcare / Nutrition ヘルスケア・ニュートリション Healthcare / Nutrition ヘルスケア・ニュートリション

ヘルスケア・ニュートリション分野では、IHH Healthcare社(以下、IHH)を中心とした事業基盤を基軸に、医療/健康データ、未病・予防を見据えたニュートリションに関わる複合的な取り組みを通して事業の成長を加速し、当社独自の付加価値を創出します。

外部環境

アジアを中心とした新興国では、人口増加と高齢化、中間所得者層の拡大、経済発展に伴う慢性疾患の増加など疾病構造の変化に伴い、医療費支出の伸びが加速しています。

一方、医療サービスの供給が追い付いておらず、需給ギャップはさらに拡大していくことが見込まれます。また新型コロナウイルスの感染拡大防止策としても注目される遠隔診療の普及や、未病・予防も含む、Wellness分野への医療バリューチェーンの広がりが見込まれるとともに、デジタル技術の活用等も含めた、複合的な価値創造が求められています。

外部環境 外部環境

病院事業の価値向上

当社はIHHに2011年に出資参画、2019年に筆頭株主化したことに伴い、経営への影響力を一層高め、経営陣と一体となった着実な成長戦略の実行に取り組んでいます。

今後はIHHを核として①中国やインドなどへの事業拡大による「地域の広がり」、②診断や検査など病院周辺事業の統合・スピンアウトによる「機能の広がり」、③IHHに集まる膨大な医療データ活用による「事業の広がり」を通じ、事業基盤の拡大に貢献していきます。また昨今の新型コロナウイルス蔓延に伴う世の中のニューノーマルを見据え、遠隔診療や人工知能/AIを活用することで、医療の提供方法を変革して消費者の信頼をさらに高め、持続的な成長につなげていきます。

ヘルスケアデータを活用した新たな価値創出

次世代の通貨と言われるデータを活用した病院の経営改善ソリューションの提案や、保険・創薬・未病予防などの周辺領域においても医療費削減や個別化医療の促進に向けた価値創造を進めていきます。情報セキュリティの担保など実現に向けたハードルは低くありませんが、より良い医療、ヘルスケアの実現に向けて、病院事業、検査・診断事業、物流事業などを中心としたデータの獲得・蓄積・相互利活用を推進します。将来的にはWellnessの世界への広がりも意識した複合的な取り組みを進め、人々が健やかに豊かに、笑顔で暮らす未来創りに貢献していきます。

データの蓄積と相互利活用

データの蓄積と相互利活用

Market Asia マーケット・アジア Market Asia マーケット・アジア

当社が歴史的に強みを持つ資源・インフラ事業の維持・拡大に加え、高い経済成長を牽引する中間所得者層を中心とする消費者向けビジネスの創出を目指します。消費者向けビジネスでは、デジタル技術の浸透により情報へのアクセスを持つ消費者へのパワーシフトが進んでいます。さらに、生まれつきデジタルネイティブであるミレニアル世代*がその傾向に拍車を掛けると考えています。当社の総合力を駆使して、アジアの消費者が必要なモノを届けるプラットフォームの構築を目指します。

1980年代序盤から1990年代中盤までに生まれた世代のこと

外部環境

高い経済成長
需要・消費側面
  • 中間所得者層、ミレニアル・Z世代*影響力の拡大
  • デジタル技術の浸透の加速
  • 健康への意識の高まり
供給側面
  • エネルギー需要の拡大
  • 環境への意識の高まり/環境規制
  • 地産地消/産業高度化への政策誘導

1990年代中盤以降に生まれた世代

デジタルを活用した消費者向けビジネス

三井物産の機能・事業と融合し、当社ならではの、アジアに根差した消費者エコシステムの構築を通じ、アジアの人々が求めるQuality of Lifeの実現へ貢献していきます。

消費者エコシステム(イメージ)

消費者エコシステム(イメージ)

具体的な取り組み

食分野

インドネシアでの乳製品事業やインドでのカレーレストラン事業等、多様化する食ニーズに応えていきます。

食分野

リテールファイナンス分野

東南アジアでの二輪車販売金融事業における膨大な顧客データを基にパートナーと共同開発したAI技術を活用し独自の与信・回収スコアリングシステムを用いてリスク対応力強化を図っています。

病院事業に加えて、統合予防医療プラットフォーム等、アジアの健康Wellnessの高度化に貢献していきます。

資源・インフラ事業

当社は、基盤事業である金属資源、エネルギー、社会インフラといった領域においてアジアで強固な事業基盤を有しています。今後はそれら事業基盤の強化と進化に資する分散型発電事業などのエネルギーソリューション事業、川下事業、そして情報化施行事業などの周辺付加価値事業など新領域への取り組みを進めていきます。