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Gate 3 Medium-term Management Plan

前中期経営計画の振り返り

前中期経営計画「Driving Value Creation 」では、当社のあり姿を「多様なプロ人材が、三井物産グループの総合力とネットワークを駆使し、主体的に事業創出に取り組み、新たな価値を持続的に創造する」として、4つの重点施策を設定しました。

前中期経営計画の重点施策

経営課題
  • 環境変化とリスクに耐えうる収益基盤の確立
  • ダイナミックな経営資源の配分
  • さらなる経営基盤の強化
重点施策
  • 強固な収益基盤づくりと既存事業の徹底強化
  • 新たな成長分野の確立
  • キャッシュ・フロー経営の進化と財務基盤強化
  • ガバナンス・人材・イノベーション機能の強化

定量実績サマリー

着実なキャッシュ創出力の進展、資本効率改善により、基礎営業キャッシュ・フローとROEは概ね当初目標を達成しました。2020年3月期は、石油・ガス開発関連資産などの減損損失を計上したことを主因として、当期利益は目標未達となりました。

当期利益

当期利益 当期利益

基礎営業キャッシュ・フロー

基礎営業キャッシュ・フロー 基礎営業キャッシュ・フロー

ROE

ROE ROE

中核分野と成長分野

当社事業の中核分野である金属資源・エネルギー、機械・インフラ、化学品については、ボルトオン投資、オペレーションの改善、事業リサイクルを通じた事業入れ替えの推進、トレーディング機能の強化等を実行し、着実に収益基盤を拡大しました。また、当社の成長分野であるモビリティ、ヘルスケア、ニュートリション・アグリカルチャー、リテール・サービスでは、特に中間層が拡大するアジアと経済成長を続ける北米をターゲットに経営資源を配分し、事業拡大を推進しました。

2020年3月期は、「環境と健康」に関わる事業の基盤強化と周辺事業の拡大・横展開を目指しました。

中核分野と成長分野

中核分野

金属資源
  • 鉄鉱石事業の基盤維持・拡充
    South Flank鉱山やRobe River JVの新規鉱区開発決定
  • 原料炭ポートフォリオ良質化
    Bengalla炭鉱(一般炭)の権益売却、Grosvenor炭鉱(原料炭)の権益取得

Grosvenor炭鉱の選炭設備 Grosvenor炭鉱の選炭設備

Grosvenor炭鉱の選炭設備

エネルギー
  • LNG事業の着実な進展
    モザンビークArea1、ロシアArctic LNG2の最終投資決断、米国Cameron LNGの稼働開始
  • E&P事業での生産開始(豪Greater Enfield油田、イタリアTempa Rossa油田)
  • LNG/石油トレーディングの機能進化

伊Tempa Rossaの原油処理設備 伊Tempa Rossaの原油処理設備

伊Tempa Rossaの原油処理設備

機械・インフラ
  • 新規発電運転開始
  • Development & Sell戦略進捗(カナダC2C Power発電事業売却)
  • FPSO事業拡充
化学品
  • 欧州塗料事業Helios社へ出資参画
  • 環境関連事業の進捗

成長分野

  • アジア最大の民間病院IHH Healthcare社の筆頭株主化
  • 高機能サプリメント米国Thorne社へ出資参画
  • MasS*普及に向けた取り組み加速
  • 農薬・農業資材・種子事業基盤拡大
  • 米国中食事業参入
  • デジタル機能獲得、顧客接点強化

Mobility as a Service

財務基盤、ガバナンス、人材、イノベーション

  • キャッシュ・フロー経営が進展し、投資規律の向上に貢献
  • イノベーションラボ Moonが始動。在宅勤務を機能するべくデジタルインフラ強化を実行
  • グローバル人材マネジメントの強化と、次世代リーダー創出プログラム開始
  • ガバナンス強化を達成(取締役会の多様性拡大、実効性強化)

Column

モザンビークArea1、ロシアArctic LNG2プロジェクトの最終投資決断を実行

2019年6月、当社は子会社を通じて20%の権益を保有するモザンビークArea1鉱区のLNGプロジェクトの最終投資決断を実行しました。天然ガスの生産、液化から輸送までを行う上中流一体型事業です。また2019年9月には、JOGMECと合わせて10%持分を有するロシアArctic LNG2プロジェクトの最終投資決断を実行しました。日本をはじめとした世界各国へのエネルギーの安定供給へ貢献していきます。

ロシアArctic LNG2 プラントイメージ ロシアArctic LNG2 プラントイメージ

ロシアArctic LNG2 プラントイメージ
©Novatek

ベトナム海老生産加工会社Minh Phu社へ出資参画

2019年5月、当社は世界最大の海老生産加工会社であるMinh Phu Seafood Joint Stock Company(以下、Minh Phu社)の株式約35%を取得しました。Minh Phu社は、海老の養殖から加工・販売までの垂直統合事業を強みに、米国や日本を中心に約50カ国へ輸出しています。当社は2013年にMinh Phu社の加工工場の一つに出資参画しており、今後は、当社のグロ―バルな販売網を通じ、Minh Phu社の売上を拡大させていきます。

海老養殖(ブラックタイガー) 海老養殖(ブラックタイガー)

海老養殖(ブラックタイガー)

前中期経営計画からの継続課題

前中期経営計画では、金属資源・エネルギー分野を中心とする中核分野での着実な収益基盤の拡大と、機械・インフラ、生活産業を中心とした非資源分野の強化を達成しました。また、「環境と健康」に焦点を当て、事業基盤を拡大しました。中長期的な企業価値向上の道筋を実現すべく、「中期経営計画2023—変革と成長—」では、前中期経営計画で浮き彫りとなった課題を踏まえた重点施策に取り組みます。

継続課題

  • 既存事業のさらなる収益性の向上
  • 当社総合力が活かせる領域での収益の柱の確立
  • 社員の意識改革、聖域なきコスト削減、 生産性向上
  • 当社グループに人材が集い、育つ仕組みの強化
  • 株主価値・ROEの継続的な向上

ニューノーマルな時代を見据えた新たな課題

  • リスク管理の一層の徹底と強化
  • コスト削減と下方耐性の強化
  • 加速するデジタルエコノミーへの俊敏な対応
  • 気候変動への対応等、長期的視点での経営

前中期経営計画期間のキャッシュ・フロー・アロケーション実績

※下記表は横にスクロールしてご覧ください。

単位:億円 2018年3月期〜
2019年3月期累計
(a)
2020年3月期
実績
(b)
前中経3年間
累計実績
(a)+(b)
3年間累計見直し
(2017年5月
中経公表時)
キャッシュ・イン 基礎営業キャッシュ・フロー*1 ・・・ ① 12,400 6,200*2 18,600*2 17,000
資産リサイクル ・・・ ② 5,300 2,500 7,800 7,000
キャッシュ・アウト 投融資 ・・・ ③ ▲14,900 ▲4,200 ▲19,100 ▲17,000~
▲19,000
株主還元(追加還元含む) ・・・ ④ ▲3,100 ▲2,000*3 ▲5,100 ▲3,000
株主還元後のフリーキャッシュ・フロー*4 ・・・ ①+②+③+④ ▲300 2,500*2 2,200*2 2,000~
4,000
  • 営業活動に係るキャッシュ・フロー–運転資本の増減に係るキャッシュ・フロー
  • IFRS第16号「リース」適用に伴う営業キャッシュ・フローの増加分約500億円を含む
  • 自己株式の取得約600億円を含む
  • 運転資本および定期預金の増減の影響を除外したフリーキャッシュ・フロー
    2019年3月期より、従来運転資本として認識していた一部のリース取引に係るキャッシュ・フローを、会計上、投資キャッシュ・フローとして認識するも、当該要素は本表からは除外して計算

新たなステージに向けて

前中期経営計画で強化・拡大を図ってきた中核分野と成長分野を土台にし、次のステージでは、リスク管理を徹底するとともに、その土台を磨き込み、不明瞭な事業環境下においても強靭なキャッシュ創出力を実現します。また、前中期経営計画からの継続課題に加え、新型コロナウイルスの感染拡大などにより顕在化した課題にも対応します。

新たなステージに向けて