歴史ある溶融硫黄事業で産業と国の架け橋に

歴史ある溶融硫黄事業で産業と国の架け橋に
当社溶融硫黄船 Sulphur Guardian

不確実性が高まる溶融硫黄需給環境

溶融硫黄は、製油所の副産物として生産され、肥料や化学工業の原料として広く使用されています。近年、国内外の製油所統廃合が進んでおり、需給バランスの不確実性が高まっていますが、硫黄を引き取らないと製油所の稼働が停止してしまうことと、顧客への安定供給との両面から、溶融硫黄の安定的な引取りと供給は益々重要になっています。大型船や貯蔵中継タンクの駆使といった機能を強化させることが求められています。

世界最大の溶融硫黄船団を活かしつつタンクの機能増強

三井物産は、ケミカル船の保有・管理・運航を行う当社の100%子会社である第一タンカー株式会社と共に、1972年より溶融硫黄船の運航を開始。世界最大の溶融硫黄船団を保有し、多くのノウハウを持つ第一タンカーを通じた安全輸送と、安定的引き取りのためにタンクの機能増強にも取り組んでいます。

続く伝統、続く進化

硫黄硫酸は、古くから様々な産業の原料として使用されており、当社では創業10品目の一つとして鉱山硫黄の輸出を開始。その後は硫黄・硫酸の安定引取・安定販売を強みとして、長年にわたり極東・アジア・中東など世界各地域で物流事業を展開してきました。三井物産はこれからもこの事業を通じて人々の生活基盤の安定に貢献しつつ、外部環境の変化を捉え、常に新しいビジネスモデルの構築に挑戦していきます。