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マテリアリティごとの活動報告

資源・素材の安定供給

三井物産のアプローチ

国内外のサプライヤー・需要家・事業パートナーと共に、世界各地に遍在する資源開発・生産、製品の流通・加工・再利用に取り組み、また、鉄道輸送、港湾設備などのインフラ・ロジスティクスの整備を推進し最適なサプライチェーンを構築していきます。その中で、各種サステナビリティ課題把握に努め、サプライチェーン全体での改善・解決にも取り組んでいきます。

Strategic Focus

  • 関係商品セグメント:エネルギー

水素を大量輸送・貯蔵する実証プロジェクトに参画し、エネルギーの安定供給に貢献

エネルギー源の多様化やCO2排出量の削減を目的に、「水素社会」の実現に向けた取り組みが活発化しています。燃焼時にCO2を排出しない水素の市場規模は、2030年に世界で40兆円規模に達するとみられています。一方、水素発電など商業ベースの大規模な水素エネルギー利用システムを確立するためには、海外の未利用資源等から水素を製造・貯蔵し、日本へ輸送する水素サプライチェーンの構築が課題となっています。

三井物産は、溶媒や工業原料として広く使われているトルエンに水素を固定し、常温・常圧で取り扱えるメチルシクロヘキサンに変換した上で貯蔵・輸送し、再び気体の水素を取り出す技術(有機ケミカルハイドライド法)を用いた水素サプライチェーンの構築に、同技術を開発した千代田化工建設株式会社と共同で取り組んでいます。

2015年には、千代田化工建設の「有機ケミカルハイドライド法による未利用エネルギー由来水素サプライチェーン事業」がNEDOの助成事業として採択されており、三井物産は共同研究パートナーとして同事業にも参画しています。

今後は将来の大規模水素サプライチェーンの構築を目指し、2020年に千代田化工建設などと上記技術の実証を行うことを計画中です。三井物産は本格的な水素社会・低炭素社会の実現に向け、エネルギーの安定供給と経済効率性の向上、および環境負荷の低減に貢献していきます。

資源・素材の安定供給 出典:千代田化工建設株式会社

世界の水素の市場規模

2016年度活動実績

事業分野

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    金属
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    機械・インフラ
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    化学品
  •  
    エネルギー
  •  
    生活産業
  •  
    次世代・機能推進
  •  
    コーポレート・その他

※下記表は横にスクロールしてご覧ください。

取り組みテーマ 事業分野 主な活動
資源開発、資材・食料の確保と安定供給
 
金属
  • 世界各地のインフラプロジェクトに対し、レール・鋼管・鋼板・鉄筋など必要資材の安定供給を推進
  • 鉄鉱石の開発と安定供給を継続(オーストラリア、ブラジル)
  • モアティーズ炭鉱開発プロジェクトに参画、開発を推進(モザンビーク)
  • 銅の開発と安定供給を継続(持分生産量:125千トン)(チリ)
  • チリ銅公社、チリ経済開発公社と共に設立したファンドを通じ、銅の新規用途開拓、鉱山操業効率化に資する出資を推進。2016年度は銅製養殖漁網、鉱山での廃タイヤリサイクル、鉱石品位判別センサーへの投資を承認
  • エコカー用二次電池や自動車製造用超硬工具などの金属材料として、ニッケル、コバルト、リチウムなどを安定供給
 
機械・インフラ
  • 一般貨物鉄道輸送事業を通じ、穀物や石炭などの安定輸送を実現(ブラジル)
  • 国際航海用船腹の安定提供を通じ、国際資源・エネルギーの効率的な輸送を推進
 
化学品
  • 燐鉱床開発などを通じ、肥料用原料を確保、製品を販売(ペルー)
  • 肥料販売(日本)、飼料原料・製品(米国)ならびに農薬(米国・欧州)の製造販売事業を展開
  • 硫黄のグローバル高機能複合物流を推進
 
エネルギー
  • 原油・石油製品・LNGなどの資源の確保と、その供給源の多様化、安定供給を世界各地で推進。原油・ガスなど上流資産の生産を推進(当社持分生産量243千石油換算バレル/日〈2016年度実績〉)
  • LNGプロジェクト開発を推進(モザンビーク、米国など)
  • 関係会社を通じたE&P事業を推進(オーストラリア、中東、アジア、欧米など)
 
生活産業
  • 食糧の確保と安定供給を推進(穀物取扱数量:18百万トン/年〈2015年度〉⇒ 20百万トン/年〈2016年度〉)
  • Agricola Xinguなどへの出資を通じ、大規模農業を推進(ブラジル)
  • 日本マイクロバイオファーマでは、以下を推進
    • 抗生物質の薬剤耐性を抑制する新薬の重要原料の開発(日本)
    • 副作用を軽減できる標的型抗がん剤技術の開発(日本)
    • 天然微生物資源からの難治性疾患の新規治療薬候補化合物の探索(日本)
  • T.M.Baikal(ロシア)から、木材製品を日本、中国、ロシアなどへ安定供給(約11万m3
  • FSC®/CoC認証(当社/生活事業開発部/森林資源マーケティング室:FSC® C104107、Mitsui Bussan Woodchip Oceania Pty. Ltd.:FSC® C107463)およびPEFC/CoC認証の保有によって、責任ある森林資源の管理・取り扱いを推進
  • FSC® CoC認証の保有(三井物産パッケージング:FSC® C009939)によって、認証紙のサプライチェーンを繋ぎ、持続可能な森林資源管理を推進
 
次世代・機能推進
  • 精密農業ソリューションの提供を通じ、食料資源の供給を増加(カナダ、米国、ブラジル、ロシアなど)
  • 三井物産グローバルロジスティクスをはじめとする関係会社を通じ、国際輸送サービス、倉庫事業を推進(中国、シンガポール、タイ、ベトナム、ドバイ、ブラジルなど)
  • コモディティデリバティブ事業を通じ、ヘッジ機能を提供(日本、英国、米国、シンガポール)
 
コーポレート・その他
  • 「三井物産の森」(全国74か所、約44,000ha)すべてでFSC®、SGECに基づく森林管理、木材生産を継続実施
  • 「三井物産の森」から、丸太の素材生産による木質資源を安定供給(約62,000m3 、丸太換算で国内木材消費量の約0.1%に相当)
  • 2017年2月に売電を開始した苫小牧バイオマス発電に対し、木質燃料となる丸太を「三井物産の森」から安定的に供給(2017年3月までの累計約58,000m3、全体量の約47%)
サプライチェーンマネジメントの推進
 
生活産業
  • 三井物産アイ・ファッションでは、3年以上取引を継続している企業・新規調達先から「サプライチェーンCSR取組方針」遵守確認書の取得を推進(2016年度252社、累計5,012社)
 
コーポレート・その他
  • サプライチェーンCSRに関するサプライヤーアンケートを実施(50社)
  • 食品原料調達先にサプライヤー実態調査を実施

サステナビリティレポート2017

P.50–57 「資源・素材の安定供給」(PDF 1.50MB)

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