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米国大手不動産アセットマネジメント会社CIM社への出資参画

2017年2月20日


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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫、以下「三井物産」)は、米国大手不動産アセットマネジメント(以下「不動産AM」)会社であるCIM Group, LLC社(以下「CIM社」)と、CIM社の持分取得並びにCIM社運用ファンドへの出資に関わる戦略的パートナーシップについて合意しました。三井物産は、米国に新設した特別目的会社Sabre Investments, LLCを通じ、CIM社の持分の20%を取得すると共に、CIM社が運用する複数ファンドへの出資を行います。三井物産の支払額は450~550百万USドル(約520~630億円)で、最終的な支払額は諸条件に応じて調整されます。

CIM社は、主に北米のオフィスビルやマンション等の不動産及びインフラ施設を投資対象とした私募ファンド及び上場REIT(注1)の運用を行っています。米国を中心に世界の優良投資家を顧客に抱え、運用資産額(assets under management、以下「AUM」)は2兆円を超えており、1994年の創業以来優れた運用成績を残しています。

世界のオルタナティブ資産(注2)への投資残高は今後も堅調に増加すると予測され、中でも米国不動産は世界の投資資金の最大の受け皿の一つとされており、中長期的に魅力的な事業環境が継続すると認識しています。また日本においては、長引く低金利環境等を背景とした運用難から、海外の不動産・インフラ分野への投資は今後急速に拡大すると予想されます。

三井物産は、子会社を通じて上場物流REIT(日本ロジスティクスファンド投資法人)、上場総合型REIT(投資法人みらい)及び私募ファンドの運用事業を行っており、これまで日本国内を中心に不動産AM事業の実績・ノウハウを積み上げてきました。今回のCIM社とのパートナーシップを通じ、世界最大の不動産AM市場である米国へ参入すると共に、CIM社を今後の海外戦略における中核事業と位置付け、安定収益基盤の強化を図ります。また三井物産の100%子会社であるジャパンオルタナティブ証券株式会社を通じて、CIM社運用ファンドの日本での販売活動を全面的に支援し、今後数年間で本邦投資家より数千億円規模の資金調達を目指します。

(注1)REIT=Real Estate Investment Trustの略で、多くの投資家から集めた資金で、オフィスビルや商業施設、マンションなど複数の不動産等を購入し、その賃貸収入や売買益を投資家に分配する商品。
(注2)不動産、インフラ、プライベートエクイティ、ヘッジファンドをはじめとした、上場株式や債券等の伝統的資産以外の新しい投資対象を総称してオルタナティブ資産と呼びます。

CIM社概要

正式名称 CIM Group, LLC
本社所在地 米国 ロサンゼルス
創業 1994年
代表者 Avi Shemesh, Co-Founder and Principal
事業内容 北米都市部の不動産及びインフラ施設を主な投資対象とするファンド組成・運用(アセットマネジメント)事業
従業員数 615名(2016年9月末時点)
運用資産額(AUM) 192億USドル(2016年9月末時点)
関連URL

http://www.cimgroup.com/

出資スキーム図

出資スキーム図

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