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米バイオベンチャー企業株式を国内製薬企業に売却

2012年2月29日


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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:飯島彰己、以下「三井物産」)のベンチャー投資子会社である三井物産グローバルインベストメント(本社:米国ニューヨーク、社長:木村健一、三井物産出資比率100%、以下「MGI USA」)は、同社が運営するファンドを通じて保有するボストンバイオメディカルインク(Boston Biomedical, Inc.、以下「BBI」)の全株式を、大日本住友製薬株式会社(以下「大日本住友製薬」)に売却することを2012年2月29日に合意しました。

株式売買契約は、MGI USAを含む、BBIの全ての株主(以下「BBI全株主」)と、大日本住友製薬の間で締結されました。BBI全株主は、買収完了時に、大日本住友製薬より200百万米ドルを受領します。更に、BBI全株主は、開発品目の開発状況に基づく開発マイルストンとして、最大540百万米ドル、新薬として製品化後の販売実績に基づく販売マイルストンとして最大1,890百万米ドルを受領する可能性があります。

BBIはがん領域における革新的な新薬開発企業であり、同社が開発する抗がん剤「BBI608」「BBI503」は、がん幹細胞(*1)への抗腫瘍効果を目指して創製された低分子経口剤(*2)です。がん幹細胞を標的とする抗がん剤は、特に難治性、再発性、転移性がん治療の新たなアプローチとなり得ることから、世界的な注目を集めています。現在「BBI608」は北米における臨床試験Phase III(*3)の準備段階にあり、開発が成功すれば、将来がん幹細胞を標的とする世界で最初の抗がん剤として製品化される可能性を秘めています。

MGI USAは、BBIの経営者の優れたリーダーシップや、同社が保有、開発を進める「BBI608」「BBI503」等の革新性に着目し、BBI設立直後から、継続して出資を行ってきました。また取締役の派遣を通じて、米国における新会社の経営に参画し、日米を中心とした事業開発を支援してきました。

三井物産は、MGI USAを通じて、新薬研究開発企業・創薬事業を注力分野の一つとして、積極的に投資を手掛け、米国ベンチャー企業の育成に取り組んでいます。今後も、優良技術等を保有するベンチャー企業の設立や新規事業の立ち上げ支援を通じて、あらゆる分野のイノベーションに貢献できる良質な投資案件に引き続き力を入れていく方針です。

用語説明

*1 がん幹細胞:
幹細胞とは、種々の細胞に分化できる能力(多分化能)と、細胞分裂を経ても多分化能を維持できる能力を併せ持つ細胞です。近年、がん細胞中にも幹細胞のような細胞の存在がいわれており、特に難治性、再発性あるいは転移性のがんにおいて重要な役割を果たしていると考えられています。従って、がん幹細胞に対して特異的に作用する、毒性の低い薬剤の開発が期待されています。

*2 低分子経口剤:
経口による投与が可能な低分子化合物からなる(開発中)医薬品のこと。

*3 Phase III:
医薬品開発は医薬品になり得る候補化合物の探索から始まり、動物における効果や安全性を十分に検討した上で、ヒト被験者による臨床試験を行います。Phase IIIは臨床試験の最終的段階で、効果と安全性を統計学的に判断するための試験で、その後の販売承認の基礎ともなる試験です。

MGI USA概要

正式名称 Mitsui & Co. Global Investment, Inc.
三井物産グローバルインベストメント
代表 木村健一(President & CEO)
所在地 米国ニューヨーク
株主 三井物産株式会社(100%)
事業内容 主に北米地域のベンチャー企業向けに投資を行うベンチャー投資会社。ニューヨークとメンロパークに拠点を有し、同じく三井物産のベンチャー投資部門であり日本に拠点を有する三井物産グローバル投資株式会社と密接に連携を取りながら、ヘルスケア・IT分野を中心にベンチャー投資活動を展開。
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BBI概要

正式名称 Boston Biomedical, Inc.
ボストンバイオメディカルインク
代表 Dr. Chiang J Li, M.D.FACP, Chairman, CEO, CMO
所在地 米国マサチューセッツ州ノーウッド
事業内容 BBIは2006年に設立された、がん治療の研究開発を中心とバイオテクノロジー企業。幹細胞を標的とする世界トップレベルの製品パイプラインを開発、形成。新薬開発の革新性を認められFrost & Sullivan 2010年北米創薬技術革新賞を含む多数の賞を受賞。
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