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2010年「年頭の辞」

2010年1月4日


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当社 社長 飯島彰己による全役職員向け「2010年 年頭の辞」を下記の通りお知らせします。

皆さん、明けましておめでとうございます。
新年の門出にあたって、一言ご挨拶を申し上げます。

マクロ環境認識

昨年は、2008年9月のリーマンショックを契機とした金融危機が、世界各国での信用収縮、資産価格の下落、需要の後退に連鎖的に波及・進行し、大変に厳しい一年となりました。需要の後退は幅広い分野での生産・雇用調整をもたらし、消費全般の落ち込みを通じて、全地域・全分野にまたがる急速な企業収益の悪化へとつながりました。
この深刻な状況を乗り越えるべく、各国政府は大規模な財政・金融政策を実行し、企業は身を切るような厳しい合理化に取り組みました。こうした官民の努力の結果、世界経済は、2008年終盤からの急速な悪化には一応の歯止めがかかりましたが、依然として一進一退の状況が続いており、地域・産業別でも堅調な部分と深刻な部分が入り混じるモザイク模様となっています。
新たな年を迎えても、先進諸国での雇用情勢の悪化や、欧州・中東での金融不安再燃の可能性、急激なドル安・円高、国内のデフレ懸念などの不安材料のために、景気の先行きは非常に見通し難い状況にあります。2010年は、こうした不安要素を引き続き抱えながらも、各国政府による景気刺激策の効果と、中国などの新興国の活力と成長によって、全体としてはゆるやかな回復基調に向かうものと予想しています。ただしその回復は、急激に落ち込んだ自動車や住宅の需要が再び元に戻る、というような循環型の回復ではなく、新たな産業・地域・企業が成長を主導する構造転換型の回復になるものと予想しています。 新年を迎えるにあたり、私は「より強い三井物産」そして「輝いて魅力ある三井物産」という二つの言葉を皆さんと共有し、共に目指していきたいと思います。
足元の経済環境は依然として厳しい状況にありますが、私は今年、油断せず、しかし前向きな姿勢で、三井物産を「強い会社」、そして「輝いて魅力ある会社」とすべく皆さんと共に全力で取り組んでいきたいと思います。

より強い三井物産へ

「強い会社」とは、常に取引先やパートナーのニーズに呼応して機能の高度化・先鋭化に挑戦し、「良い仕事」の創造を通じてしっかりと収益をあげていく会社を意味します。皆さんには、当社が長い年月を通じてはぐくんできた「挑戦と創造」の精神を今一度思い起こし、全社員が一丸となって新たなビジネス・モデルを作り出していただきたいと思います。
「強い会社」には、強靭な収益基盤をもって、それぞれの業界・事業分野でリーダーシップを発揮することだけでなく、市場や環境の変化に対応して自らを絶え間なく、柔軟に「進化」させていくことが求められます。当社の変化対応力をさらに強化するために、事業・資産・人材の三位一体での戦略的ポートフォリオ経営を、本年も積極的に推進していきます。
今年は、2011年3月期を初年度とする新しい中期経営計画の策定に着手します。皆さんには、時代の変革期に身を置いているのだという健全な危機感と、その中で自ら当社の未来を切り開いてゆく使命感を持って、それぞれの分野で意欲的な計画の策定と実行をお願い致します。中期経営計画は、全社の英知を集めて策定し、その達成へ向けて一丸となって全力で努力すべきものです。そのために私自身も皆さんと共に汗をかき、目標の達成へ向けて努力していきたいと思っています。

輝いて魅力ある三井物産のために

私は社長就任以来、「人材」こそが当社の宝であり、成長の源であるとお話をしてきました。新たな年を迎えるにあたり、あらためて人材育成の重要性について触れたいと思います。自ら成長を求めて自己研鑽に励む者にとって、当社には挑戦の機会は無限に存在します。この変革の時に、三井物産という大いなる舞台で働くことができる喜びをかみ締め、日々の業務を通じてたゆまず切磋琢磨してください。皆さん一人ひとりが輝いて魅力ある存在となることが、「人の三井」そして「輝いて魅力ある三井物産」を実現するためには不可欠です。
当社の成長機会が今後、ますますグローバルに広がっていく中で、人材の育成もグローバルな視点で実行することが必要です。会社として「人材のグローバル化」を粘り強く推進し、グローバルな舞台で皆さんの成長を促すための施策を今後とも充実させていきたいと思います。その中で、特に部下を持つ皆さんは、ぜひ後に続く者に対して、目標・模範となるような「良い背中」を見せるとともに、風通しの良いコミュニケーションを心掛けてほしいと思います。「自由闊達」な組織風土を一人ひとりが大事にすることで、三井物産をさらに魅力ある会社にしていきましょう。

結び

最後に、本年も、皆さんと皆さんのご家族が、明るく健康で幸せな生活を送られることを祈念して、私の年頭の挨拶としたいと思います。