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2009年「年頭の辞」

2009年1月5日


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当社 社長 槍田松瑩による全役職員向け「2009年 年頭の辞」を下記の通りお知らせします。

皆さん、明けましておめでとうございます。
新年の門出にあたって、一言ご挨拶をさせていただきます。

マクロ環境認識

2008年は、世界経済にとってはまさに激動の1年でした。特に9月以降は、リーマン・ブラザーズの破綻をきっかけに世界規模の金融危機が発生し、実体経済に深刻な打撃を与えています。これに対して世界各国の政府・中央銀行は協調して、財政支出の拡大や金融緩和、公的資金の投入など、考えられる政策を総動員する姿勢を鮮明にしています。こうした対策が順次実行に移されていくことで、金融危機は沈静化に向かうものと考えられますが、実体経済の悪化はまだ序盤に過ぎません。当分の間は、厳しい経済環境が続くことを覚悟しておく必要があると思います。
また、今後、世界が金融危機を脱していく過程では、国際的な金融制度の再構築をはじめ、企業活動を巡るさまざまな分野で制度の再設計が行われることが予想されます。政府と企業の役割の再確認をはじめ、事業活動における前提条件が変化すると考えています。

危機感を梃子に

こうした未曾有の厳しい状況であるからこそ、今年は、「危機感を梃子(てこ)に諸々の課題への取組を加速化し、次の成長に向けて足場を固める年」と位置付けたいと思います。経営環境が一段と不透明さを増している中では、短期のリスクマネジメントと中長期を見据えた戦略的対応と言う、2つの視点をしっかり認識する必要があります。
短期のリスクマネジメントでは基本動作の徹底が大切であり、その第一歩はビジネスの現場に足を運んで、取引先やパートナーと直接に対話することです。現状をしっかりと把握したうえで、必要があれば迅速にアクションを取ってください。このように具体的に動く中で、取引先やパートナーにとって必要なもの、足りないものが見えてくるはずです。そうしたミクロの現場感覚と、今後起こり得る産業構造の変化や業界再編といったマクロの変化とを重ね合わせ、大いに想像力を働かせて、中長期的に当社が果たすべき機能や役割は何かということを、しっかりと考え、それを実行するためのアクションにつなげてもらいたいと思います。

人材のグローバル化

昨年は、本店と海外3極が一体となって、人材のグローバル化に本格的に取り組んでいくという明確なメッセージを出しました。人材のグローバル化は、10年後の当社の将来像を見極める試みとして、一昨年から策定中の“新長期業態ビジョン”の重要なテーマの一つでもあります。金融危機の影響でペースや方向性に多少の変化が生じていますが、経済のグローバル化は、間違いなく拡大し、深化していきます。その中で当社が持続的に成長していくためには、各国・地域を熟知した幅広い人材の登用・育成と人材の多様化の推進が不可欠です。人材のグローバル化は、実現までに長い時間を要する大きな挑戦ですが、国内外の社員の皆さんと一緒に、粘り強く着実にさまざまな取り組みを進捗させていきたいと思います。

「良い仕事」の追求

人材のグローバル化を進める中で、社員の皆さん一人ひとりに共有してもらいたい大切な価値観として、「良い仕事」というシンプルな言葉を用いています。「良い仕事」とは何かをイメージする際には、社会・取引先・自分自身と言う3つの視点から考えてほしいと思います。すなわち、その仕事は、(1)世の中にとって役に立つものか、(2)お客さまやパートナーにとって有益で付加価値をもたらすものか、そして、(3)自分のやりがい・納得感につながるものかと、自らに問い掛けて見てください。当社の先輩である橋本榮一さんが残された「人が仕事をつくり、仕事が人を磨く」と言う言葉があります。「良い仕事」を積み重ねて、大いに自分自身に磨きを掛けてください。

結び

最後に、本年も、皆さんとご家族の方々が、明るく健康で幸せな生活を送られる ように、また、一人ひとりが持てる力を存分に発揮し、大いに活躍されることを 祈念して、私の年頭の挨拶と致します。