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[新たな価値創造への挑戦]
急増する糖尿病。生活習慣病という世界規模の社会課題に、事業を通じて貢献する

株主通信 2017年夏号


パナソニックヘルスケアホールディングス社への資本参加を決定

2016年11月、当社はパナソニックヘルスケアホールディングス株式会社(PHCHD社)への資本参加を決定しました。出資額は約541億円で、株式の22%を取得。今回の決定は、当社のヘルスケア・サービス事業にとって、大きな節目となるものです。

急増する糖尿病。生活習慣病という世界規模の社会課題に、事業を通じて貢献する

糖尿病患者の「生活の質」向上を目指して

PHCHD社は、糖尿病患者向け血糖値測定器を製造・販売する日本を代表するグローバルメーカーです。高い測定精度に加え、オンライン通信機能を具備した同社最新機器「Contour Next/Plus One」は、次世代糖尿病ケアを支える製品として高い注目を集めています。
糖尿病は、すい臓の不調などでインスリンが正常に分泌されず、血糖値をコントロールできなくなる病気です。2016年の「世界保健デー」のテーマにも設定されるなど、その急激な増加にWHO(世界保健機関)も警鐘を鳴らしています。

画期的製品を持つPHCHD社への資本参加

2040年には10人に1人が罹患するとも言われる糖尿病は、今や全世界的な課題です。事業の観点からは今後も成長を続ける有望なマーケットである半面、それだけ解決が難しくもあります事業を通じて、この社会的課題の解決にどう貢献していけるのか。この難題に対し、当社だからこそ可能な関わり方のひとつがPHCHD社への資本参加であり、血糖値測定器の普及促進です。
世界の糖尿病罹患者のうちおよそ60%が経済発展著しいインド・ASEAN諸国・中国などの新興国によって占められています。
当社では、2016年8月に透析クリニック事業会社の米国最大手ダビータ社傘下のダビータ・ケア社(シンガポール)の株式20%を取得。アジアの透析事業に参画しました。当社では、これらの関係企業との緊密な連携を通じて、糖尿病の患者さんたちに革新的な医療技術・サービスを提供していきます。

医療インフラの整備でビジネスと社会貢献を両立

世界各国・各地域で医療ニーズが急速な拡大を見せています。しかし、診療施設や医療サービスの整備はいまだ十分とは言えません。当社は、病院と周辺事業を有機的に統合する「ヘルスケアエコシステム」の構築を通じて、この課題解決に取り組んでいます。

ヘルスケアのネットワークをつくる

当社がヘルスケアを全社目線の注力事業に位置付けて、メディカル・ヘルスケア事業部(現、ヘルスケア・サービス事業本部)を設置したのは2008年のことです。以降、当社では事業の開拓と深耕に取り組み、とくに近年ではアジアの医療インフラの整備・拡充にビジネスチャンスを見出しています。
アジア地域でその目的を達成するには、中間所得層から富裕層まで、幅広い医療ニーズに応える体制の確立が必須です。そこで当社では、2011年にアジア民間最大手の病院グループであるIHH ヘルスケア社に経営参加。2016年にはアジア最大手の中間所得層向け病院グループ・コロンビアアジアグループに出資するなど、そのネットワークを着実に広げています。

次世代の「医療のしくみ」を創造する

当社が進めるヘルスケア関連ビジネスの特徴は、病院や医師の不足解消、病院相互の連携強化、経営効率の改善といった現代医療が直面している課題に対して、これまでにない発想で革新的なソリューションを提供していることです。
そのカギは、「場」×「人」×「モノ」×「サービス」×「情報」の有機的な融合です。病院や専門クリニックの設立、医療従事者の人材派遣、医薬品の製造・販売、医療情報の提供など、医療分野におけるあらゆる業態への経営参画を通じて、次世代の「医療のしくみ」を創造しています。
現在、世界の医療費は年間約500兆円といわれます。先進国における高齢化や、新興国の経済発展を背景に、ヘルスケア関連市場はさらなる拡大を見せるでしょう。当社は「ヘルスケアエコシステム」の構築を通じて、医療従事者の方々と共に、誰もがいつでも良質な医療を受けることができる社会の創出を目指します。

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